にっぽんねしあ夫婦暮らし

Japanese🇯🇵 × Indonesian🇮🇩

【不法就労】騙されるな!インドネシアで仕事するのに就労ビザがもらえなかった話

Assalamualaikum!

 

まだまだ発展途上のこのブログですが、きっとこのブログに来てくれている人はインドネシアに興味があって、「行きたい!」と考えているはず!

行くといっても、「観光」「留学」「出張」「就労」色々ありますよね。

今回はタイトルにもあるように、「不法就労」のお話なので、仕事について書いていきます。

これからインドネシアで仕事をしたい!と思っている人にとっては他人事ではありませんよ……。

僕がインドネシアで働くことになった経緯

前のインドネシアの仕事の話をもらった当時、僕は大学院生でした。

友人から仕事の話をもらって、その仕事内容が僕が専攻していることだったから話を聞いてみようと、友人に会いにいきました。

会いに行くとそこには後の上司(今は元上司)になる男と友人がいました。

元上司は最低一年以上(ここ重要)、インドネシアで仕事をしてくれる人を探しているということでした。

その話を聞いて、当時インドネシアをよく知らなかったにも関わらず、

「興味あります!やらせてください!」と言っていました。

そこから面談を重ね、正式に内定をもらい、大学院修了後に入社しました。

入社してから雲行きが怪しい

僕はこの仕事をもらうまでは大学に残って研究しようとも考えていたので、就職活動というものをせず、友人に紹介をもらった会社しか知りませんでした。

入社してから数ヶ月、研修という名目で日本で仕事をしていたのですが、元上司の男が怒鳴る怒鳴る怒鳴り続ける。

あれ?入社前に面談をした男と同一人物ですか?と本気で思いましたね。

入社して数日で、後悔し始めましたが、インドネシアに行けば、この男と距離が開けられることに希望を持って、声量も話す内容も明らかにパワハラの怒鳴り声に耐え続けました。

研修も終わりが近づき

数ヶ月に渡る研修が終わりに近づき(そもそも日本国内で研修をやるなど事前に聞いていなかったのだが)、インドネシアに行く日が目前になりました。

当然、ビザの話にもなります。

事前の面談で「ビザはこちら(会社)で取りますから」と元上司は言っていました。

その言葉通りに取ってくれましたよ。

マルチプルビザ(Multiple Visit Visa)を!

・・・ん?なにこれ?

僕はインドネシアで仕事(就労)をするんです。でもこのビザを見てみると、

f:id:nipponnesia:20190807125727j:image

簡単に訳して説明を入れると、

家族、商用(出張や商談などがこれに含まれる)、そして政治的滞在のため

それぞれの到着から60日間の滞在を許可する。就労厳禁

就労厳禁

そう、就労厳禁のビザ。それがマルチプルビザなのです。

そしてみなさん、覚えているでしょうか、僕は少なくとも一年以上インドネシアで働くと約束しているわけです。

一年以上インドネシアで仕事をするにあたって、このビザは2つの問題を抱えていますのよね。

ええ、そうです。60日間の滞在制限と、就労厳禁ということです。

この時は、今ブログを書いている時ほど、この話のヤバさを理解していなかったのが本当に悔やまれます。

いざ、インドネシアへ・・・

当時は元上司に怒鳴られ続けていたため、鬱のような状態になっていたと思います。

元上司に言われたことに納得してしまっていました。

言われたことは2点です。

「お前の給料は日本の口座に振り込むから仕事じゃない、問題ない。入管を通るときに仕事と言うな」

「60日の期限が来る前に、近くに国に出国しろ。日本には帰らせない」

今考えたら、とんでもないブラック発言ですが、怒鳴られ続けた僕はおかしくなっていたと思います。

インドネシアについてから

これまた事前に元上司に入社前に言われたことなのですが、

「通勤に関しては、運転手をつける」

「普段の家事はお手伝いさんを雇う」

ということを言われていました。

現地についたら、そんな人はいませんでした。

現地法人のスタッフが空港に迎えに来てはくれましたが、着いた先はジャカルタで日本人が住むとは思えないようなアパートでした。

日本を離れてから、徐々に元上司の洗脳から遠ざかり始めた僕は

「話と違うじゃないか」とフツフツと不満が湧き上がってきました。

出国期限からの再入国そして入管との押し問答

出国期限が近づき、日本には帰れないし、インドネシアに居続けても不法滞在になるので、隣国のライオンの国に出国しました。

1泊して戻れば、60日の滞在期限が再度付与されます。

それはいいとして、毎回、インドネシアの入管を通るのが苦行すぎました。

以下のは、入管の担当者(左)と僕(右)の入管での問答です。

「なにをしにきた?」「ミーティングです(嘘)」

「誰と?」 「友達と(嘘)」

「仕事か?」「いいえ(嘘)」

「どこに泊まる」「アパートです(本当)」

「誰が用意した?」「友達です(嘘)」

このように問答が続きます。

マルチプルビザで仕事をすると間違いなく、入管担当者に嘘をつくことになります。

ここで疑われれば、入国できず強制的にどこかの部屋に連れて行かれます。

僕は何人か別室に連れて行かれた人を見ています。

なので、本当にマルチプルビザで仕事をするのはお勧めできません

そのような日本人が何人かいるとは聞いたことがあります(しきりに元上司がそう言っていた)が、ジャカルタでそのような日本人にあったことがありません。

みなさん、きちんと会社が就労ビザを取得しています。

最後に

僕はこのような危ない橋を何年も渡り続けることができないと判断し、1年で退職しました。

インドネシアが好きな皆さんは、このような危ないことはしないでください。

捕まったら大好きなインドネシアの地を踏めなくなりますから。

インドネシアで就労する場合には、しっかりと法律と社員を守る会社に勤めてくださいね。

正直、入社前にそこまでは分からないと思うので、仕事を探すのであればエージェントを通すことをお勧めします。

日本で採用されるにしても、現地採用にしても、エージェントを通せば、ビザの形態や年に何回会社の経費で日本に帰れるかなど、聞きにくいことでも会社に確認してくれます。

そのうち、インドネシアを含めた、海外勤務にも対応した転職エージェントなどを紹介しようかなと思います。

何か質問があれば、Twitterまで!

それでは、Assalamualaikum!