イスラムに改宗した話と改宗方法
Assalamualaikum!
前回に引き続き、宗教のことについて書いていきます。
今回は、僕がイスラム教に改宗した話と、改宗方法についてです。
改宗した理由
僕が改宗した理由は妻と結婚するためでした。
妻はインドネシア人なので結婚するためには、もちろんインドネシアの法律に従います。
インドネシアでは、法律上、夫婦となるものは宗教が同じでなくてはなりません。
私も、その法律に従い、結婚前にイスラムに改宗しました。
この文章を読むと消極的に改宗したように見えますが、妻に改宗してくれと頼まれたことは一度もありません。
僕は自分から進んでイスラム教に改宗しました。
法律で決まっていなくても、遅かれ早かれ改宗したと思います。
信じること理解することには時間がかかりますが、妻と同じ宗教を持って、妻が信じているものに、自分自身も近づいていくことで、妻のことを理解することにも繋がりますからね。
改宗して見えてきたこと
自分自身がイスラムとなったことで、色々なイスラム教徒と触れ合う機会が増えました。
すると外から見ていたイスラムと内側から見るイスラムではだいぶ違いがあると感じました。
日本人として外から見えるイスラムは残虐などのイメージでしょう。
メディアによってイスラム=ISIL(ISIS)のようなイメージが、色濃く植えつけられましたからね。
僕はその報道で洗脳されなかった一人ですが、それでもイスラム教徒は戒律に非常に厳しく、戒律違反は許さない!などの過激なイメージは持っていました。
しかし、実際のところ、改宗してから誰かに礼拝を強要されるようなこともなく、他人に宗教を強いる人などはいませんでした。
僕がインドネシアでイスラム教に触れたからかもしれませんが、他の宗教にも寛容で、懐の深い宗教のように感じました。
また、イスラム教は「神様と私」の宗教なので、他人がどのように神様に信仰心を見せているかは特に問題にならず、自分がどのように信仰するかが重要です。
自分が今、できる範囲で信仰してみる。
理解しているところだけでもやってみる。
それが容認され、受け入れられる宗教がイスラム教だと感じています。
改宗方法は?
改宗はモスクで行います。
モスクであれば、どこでもできると思いますが、モスクの都合や規模によっても異なるので事前に聞いておきましょう。
いきなり行って、改宗したい旨を伝えても、いきなり改宗するのは難しいでしょう。
日本で改宗
改宗したい人は日本でやるのが、1番簡単だろうと思います。
説明も日本語で行ってくれますからね。
有名なところであれば東京ジャーミイや神戸モスクなどがありますね。
改宗までの流れは各モスクで異なったり、改宗後のフォローなども違ってくると思います。
1番は家の近くで、通いやすいモスクが良いですね。
インドネシアで改宗
僕はインドネシアの首都ジャカルタで改宗しました。
首都ジャカルタには東南アジア最大のモスクのイスティクラル(Istiqlal)があります。
※サイトはインドネシア語です。
イスティクラルでも通常は改宗ができるようですが、必要書類に「公的な現在の宗教を証明するもの」が必要でした。
日本では宗教の自由が認められていることもあって、公的に自分の宗教を示せる書類はないので断念しました。
そこで僕が改宗したのはアグン・スンダ・クラパというモスクです。
アグン・スンダ・クラパ・モスク(Masjid Agung Sunda Kelapa)
首都ジャカルタのグランド・インドネシアというショッピングモールからほど近くに位置する歴史のあるモスクです。
結婚のために改宗する外国人に理解があり、多くの外国人の改宗を請け引き受けているそうです。
英語を話せる方がいるので、インドネシア語ができなくてもなんとか、コミュニケーションを取ることができます。
このような入口のモスクです。
歴史がありそうな雰囲気があふれています。
内部はこのような出で立ちです。
豪華絢爛とは言い難いですが、インドネシアにあるモスクとしては、規模が大きいと思います。
いざ、改宗!
改宗するには、まず事前に日程を決めます。
日程を決めたら当日にモスクに向かいます。
改宗の際には男性2名が証人として必要です。
僕の場合は証人には義父と義兄に頼みました(当時は彼女の父、兄ですね)。
改宗の際の証人になることはイスラム教徒としてポイントが高いそうなので、もし近しい人にイスラム教徒がいなくても、頼めば引き受けてくれる人が多いと思いますよ。
当日モスクではイスラム教徒になる前に、少し覚悟というか、イスラムはこういう宗教だけど本当にいいのか?と確認されたりします。
この時点ではイスラムのことについて無知でも仕方ありませんので、わからない場合には正直に「わからない」と言ってもいいと思います。
その代わりに「これから理解するために頑張ります」としっかりと伝えましょう。
お話を聞き終わると、改宗の儀式が始まります。
儀式ではシャハダ(shahadat)の時に、アラビア語でこの言葉を言います。
Asyhadu an La ilaha Allah(アシュハデュ アン ラー イラー ハイロウロー)
アッラーの他に神はいない。
wa Asyhadu anna Muhammadar Rasulullah(ワ アシュハデュ アンナ ムハマダン ロスルロ)
ムハンマドはアッラーの使者である。
この言葉を2回繰り返したら、晴れてイスラム教徒となることができます。
しかし、この時点では証明書がもらえません。
改宗後
改宗してから、イスラム教の授業を受けます。
回数はモスクによって異なりますが、どれもベーシックな内容のようです。
アグン・スンダ・クラパでは、1回でした。
この授業を受けてから、改宗証明書がもらえます。
結婚などの予定が決まってて、差し迫って証明書が欲しい人でも、改宗してから証明書をもらえるまで早くても1週間ぐらいかかりますから、よくよく日程を調整してくださいね。
最後に
今回は改宗について書きました。
改宗自体は実に簡単に終わってしまいます。
本当に来る人を拒まない門戸の広い宗教と言えるでしょう。
インドネシアでイスラム教に改宗したい人、結婚を考えている人の相談も待ってます!
それでは、Assalmualaikum!